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2026/03/19 08:34

コーヒーショップやネット通販で目にする「シングルオリジン」「ストレート豆」。 どちらも「ブレンドではない」というニュアンスで使われますが、実はその中身には違いがあります。

今日は、意外と知られていない「豆の呼び名」と、賢い選び方についてお話しします。


1. 「ストレート豆」とは何か?

例えば、Amazonなどでよく見かける「タンザニア(キリマンジャロ)AA」。 これは、タンザニアという国で採れた、AAという大粒の規格に合格した豆を集めたものです

中身: 特定の国や地域の複数の農園の豆が混ざっています。

呼び方: 厳密な定義では「ブレンド」に近い状態ですが、異なる国の豆を混ぜる「ミックスブレンド」と区別するために、伝統的に「ストレート豆」と呼ばれます。

「その土地の標準的な、安定した味」を楽しみたいなら、ストレート豆が最適です。


2. 「シングルオリジン」の厳密な定義

一方で、最近流行のシングルオリジンは、さらに一歩踏み込んだ「追跡可能性(トレーサビリティ)」を重視します。

要件: 基本的には「単一農園」「単一品種」「単一の精製方法」で作られたものを指します。

魅力: 「〇〇農園の、〇〇さんが、この丘で育てた豆」という、ワインでいう「シャトー」のような個性を味わうのが醍醐味です。


3. 【注意】「自称シングルオリジン」にご用心

ここで少し注意が必要なのが、市場での呼び方です。 中には、農園まで特定されていない(=ストレート豆の範疇)にもかかわらず、流行りに乗って「シングルオリジン」と謳っている商品も見受けられます。

「国名」や「地域名」までしか書かれていない場合は、それは厳密には「リージョナル・ロット(地域指定)」であり、真の意味でのシングルオリジンとは区別して考えるのが通の楽しみ方です。


まとめ:なぜ「ストレート豆」と呼ぶのが無難なのか

もしあなたが「タンザニア100%」の豆を誰かに紹介するなら、「ストレート豆」と呼ぶのが最も誤解がありません。

「ブレンド」と言うと、他国の豆が混ざっていると誤解される。

「シングルオリジン」と言うと、特定の農園産だと思われてハードルが上がる。

「特定の国・地域の個性をストレートに味わえる豆」。そんな敬意を込めて、ストレート豆という言葉を選んでみてはいかがでしょうか。


自分の「好き」を信じよう

中には、農園限定ではないのに「シングルオリジン」と呼んで付加価値をつけようとするケースもありますが、名前に惑わされる必要はありません。

「ストレート豆」という呼び名には、その国の個性を実直に届けるという、飾らない良さがあります。 究極的には、「自分が今、何を美味しいと感じるか」。その直感を一番大切にしてみてください。